2018.2.26 第19話

永く使う。

特にそうしようと思い描いていたわけではないのだが、最近気がつくと、身の回りのほとんどの道具が年を重ねている。〝古い〟のではない〝時を経ている〟のだ。
tamtam:「papa、、、そのパーツはもう製造されていませんね。だ〜〜いぶ前に廃番です。」「あっ!でも、一個残ってたかも?」「あっ、ありました差し上げます。」ここ何年か?の、秀◯荘でのやり取り。笑
 
Colemanのワンマントルとスポーツスターは33年。OLDTOWNのカナディアンカヌーは31年、KATAKURAのハンドメイドロードは34年、zambarlanフジヤマも33年?34年?まぁ〜〜だいたいが、30年オーバーなのです。ソレルも親父が60歳の時にプレゼントしたものを、今、papaが履いているので33年。ぜ〜〜んぶ現役です。
 
「私が使っているヤカンや食器だって、34〜35年使ってるよ。」とママ。そう、田中家のものは壊れないのだ。いや、田中家の話は、ほぼほぼ参考にならないのである。
 
、、、、、。お手入れすると、道具は長く使えるのです。カナディアンカヌーは、ウッドガンネルなので毎年、亜麻仁油を浸透させるのですが30年のうちには、腐ってくる部分もあります。それらは直ちに取り除き、ウッドパテで埋めます。ロードバイクはタイヤとチューブ、ブレーキパットのみの交換で、他は全て当時のパーツ。革の登山靴ザンバランフジヤマ、スカルパローガン(革のテレブーツ)は、まだまだ十分使えそうです。
 
革は、布のように規則的に繊維が交差してはいないのです。基礎部分の網状層と呼ばれる上に乳頭層と呼ばれる層があってその上に表皮があります。繊維が縦にランダムに連なっているので、その間(革の厚みの部分)に油分を補給してあげると、いつまでも繊維が生きているんですね。繊維どうしの磨耗を避けてあげるんです。油分が切れると、革は簡単に裂けます。湿気を取り除きカビがつかないように気をつけてあげれば、革の寿命はとても長いのです。プラスチックやガム部分にも日光劣化を避けて、ビーズワックスや亜麻仁油を塗ります。
 
道具の素材を、きちんと把握してお手入れしてあげると、こんなにも永く使わせていただけるんだな〜と。愛おしさがどんどん増すのです。愛車のSURFは21年目、40万7000km。3RZ 2700-DOHCまだまだ健在。
 
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