2018.9.17 第48話

明るい階段、明るい家庭。

住宅デザインプラン、4棟目は「リフォーム」のご相談に立ち会わせていただいた。築十数年で、まだ傷んでいるところはあまりなさそうだが、「住みづらい」ところがいくつかあるとのこと。
 
伺ってみると、1.玄関の広さの割に、二階への階段がい。上り口に二階の床があり頭がぶつかる。2.キッチンとリビングの関係が陽の光や周りの景観を考えると逆にしたい。3.水回り(洗面、トイレ)をリフォームしたい。4.二階をワンフロアにして、ミニキッチンもつけたい。5.雪が壁際に落ちるので軒を出したい。細かいところではまだいくつかあったがこんなところだろうか。
 
キッチンとリビング、水回り、二階のワンフロア、軒を出す(それほど雪の多い地域ではないので)。は、問題なくいけそうに思えるが、やはり一番の問題は「階段」かな?と感じた。家のほぼ中心にあり、壁に挟まれて二階の中央に上がる。確かに光がほとんど当たらなく暗い。
 
同行させていただいた工務店の社長さん(大工さんでもある)に構造的なものを伺った。papa:「この壁は耐力壁ですかね?取れますか?」社長さん:「耐力壁ではないですね。取れると思います。」papa:「では、壁を取って、階段を見えるようにして、二階の壁も外して、手すりと手すりこで、二階からも光が入るようにしてはどうでしょう!」
 
papaの実家もそうだが、階段が暗い。昼間でも電気をつけて上り下りしていた。そういえば、mamaの旧実家もそうだった。リビングやキッチン、寝室や子供部屋の採光は気にする方が多いのだが、「階段」はどうしても考え方も位置も隅の方に追いやられてしまうのだ。
 
イラストは、階段手すりの支柱が途中(階段の6段目)に付けられている。そう、通常は階段の始まり、つまり床に付けられるのだが、あえてそうした。支柱に体が当たらず、回りこみやすく、視線も遮らない。明るい階段なのだ。
papa宅の階段なのだが、、、。
 
階段の明るい家は、家庭も明るいのだ。
根拠はない。笑
 
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