2018.7.16 第39話

木の家に住みたいと、、、。

木の家に住みたいと思った。本物の木の家で子供たちを育てたいと思った。25年前のことだ。
 
カヌーを始めた頃、日本の護岸工事、特に都市部の河川護岸は完璧に整っていた。いわゆる三面張。川に入ってみると左右の壁、酷いところは川底までコンクリートでお覆われていた。そこに生活排水が直接流れてくる。ちょうど顔の高さなのだ。
 
合成界面活性剤(洗剤)の問題とアトピーの関係、海洋汚染、ゴミ問題なども頻繁にメディアに取り上げられるようになっていたが、一般の家庭で流す台所の水が自分の顔に被ったことがある人は少ないだろう。川辺に水草が生えないコンクリート貼りでは、水を浄化できない。さらに、水草や小魚が食べられない石油由来の洗剤は河川で分解されることなく海に流れ出てしまう。「この洗剤は、一週間で自然分解します。」と唱っていても、日本の川の流速が、時速5〜6kmだったとして、24時間(1日)で120〜144km。山奥で流した汚水でも、たった、1〜2日で海に出てしまうのだ。海を汚す。
 
papa宅はキッチン・洗面・お風呂では合成洗剤は30年前から使っていない。出来るだけゴミの少ない生活をしよう。使い捨てはいけない。道具は長く使おう。出来れば「土に戻る素材」の道具を使おう。自分たちが住まなくなった時のために、家も「土に還る素材」をできるだけ使おう。多少狭くても寒くても、きっと体にもいいはずだ。そんな想いが強くなっていた。
 
「木の家を建てよう!」家族の意見も思いも全員一致した。できる限り本物の木で。ドームハウスも検討対象ではあったが、音の問題で対象から外れた。あとは、木造軸組とログハウス。木の一番の良さは「調湿作用」だと考えていたので、できるだけ「木のボリューム」多いもの。やはり、ログハウスだろう。
 
近くのメーカー、道内のメーカー、本州のメーカーの展示場にも出向いたが、北広島の「Loghouse-21」さんが一番しっくりきた。建具(ドア)が気に入ったのと当時の社長が土地を見てくれて「田中さんの想いを私たちの想いにします。」と言ってくれたのが決め手だったかもしれない。
 
このログに住んで、22年。デッキの材を取り替えるぐらいで本体はノーメンテナンスだ。経年変化による幾つかの問題は自分で手をかけれるレベルだ。木の凄さ、素晴らしさを実感している。
 
そして今、数年前から「Loghouse-21」の広告のお手伝いをしている。上のイラストは、7月の21/22日にOpenhouseが行われる、小樽銭函のマシンカットログハウスです。興味のある方は、011-375-4651(松延さん)に電話してみてください。
 
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