2017.11.20 第5話

Deniさんのカレンダー

Deni(Natural Dog Care Service)さんのお仕事をさせて頂いている。ロゴマークから始まりホームページも立ち上げ、よこさん(オーナー)が更新している。人と犬との関係をいつも真剣に考えている人だ。
 
そんな中での来年のカレンダーの打合せ。CDサイズのカレンダーなのだが写真がメインになる。よこさん:「なにがいいんでしょうね〜」papa:「やっぱり、わんちゃんを入れたいな〜」よこさん:「そうなんですね〜、僕、犬の横顔フェチなんです」papa:「いいんじゃない!でも、あまり色が強い写真だと圧迫感があるので、モノクロかセピアにしようか?」
 
数日後、12枚の写真が送られてきた。どれもかわいい!ほんとうに、犬が好きで好きで、、、というのが伝わってくる。完全にモノクロにするとハードで味気ないので、少しづつ彩度を下げてゆく。玉(カレンダーの数字)のはいったフォーマットに写真をトリミングして配置する。12ヶ月分並べてまたそれぞれの彩度とトーンを合わせる。
 
デスクの上に置いてめだち過ぎないように。でも親近感と安心感があるように。papa:「か・わ・い・い・このカレンダーは欲しい!」。よこさんにすぐ送った。よこさんからも「すごくいいですね」と。papa:「Deniさんの雰囲気イメージに合わせて彩度を落としてみました。Deniさんの空気感、匂いみたいなものかな」。
 
電話を切ってあらためて思ったことは、あえてそう考えてやった訳ではないけれど、よこさんがいつも描いている理想の「人と犬との関係」それは、お互いがお互いを尊敬し敬意をもつこと。そう、Respect。犬の横顔の写真。それだけでは決して強すぎる訳ではないけれど、周りの建物や人の服、後ろに映る車。色があり主張する。CDサイズの写真カレンダーだけど、前に出過ぎずでもそこにあってほっとするようなもの。
 
知らず知らずのうちに、よこさんの想いが僕の中にも同じようにあって、犬との関係がそうであってほしいように、出過ぎない。想いを押し売りしない。そんな仕上りになった気がした。
ぜひ店頭で手に取って中の写真を見て頂きたいです。12月からお渡しできるようです。
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