2018.6.4 第33話

bilancia 花咲町に移転オープン

bilancia(イタリアンレストランビランチャ)が豊岡から花咲町に移転します。
 
オーナーシェフの「カズさん」とは、前職場「北の住まい設計社」の同僚だ。papaはデザイン室。カズさんはカフェのシェフ。カズさんが北の住まい設計社を退社した後、間もなくpapaも独立した。カズさんが旭川に戻ってきた時に、レストラン立ち上げのサポートを依頼された。異業種の知り合いはいっぱいいるカズさん。でも、「デザインは」僕だったらしい。
 
豊岡のお店に決まる前は、一緒に、店舗物件を探したり、どういうお店にするのか?何度も話し合った。ママも一緒に、朝まで飲み明かした。お互いの「こんな表現が好き。こんなものにしたい。」を確認しあう作業だった。そんな中で、お店のネーミングを考えていて時。papa:「カズさん。お料理は何が一番大事なの?」カズさん:「バランスですね。」
 
確かに。カズさんのお料理を始めて食べた時に感じた「心が穏やかになれる優しい味。」素材そのものの甘み、旨み、弱すぎず強すぎない絶妙な味付け。今までに経験したことのないものを口に含んだ感覚だった。まさに〝バランス〟なんだと思う。ちなみに、papaも「デザインは〝バランス〟」だと思う。
 
papa:「〝バランス〟って、イタリア語でなんていうんだろう!?」カズさん:「equilibrio?bilancia?ですかね?」papa:「bilancia〝ビランチャ〟って、いいんじゃない!?」お店の名前は結構簡単に決まった。papa:「お店のイメージは?」カズさん:「イタリアの郊外のひっそりとした小さなレストランみたいな〜」papa:「いいね〜〜!」
 
食器や麻のクロスの布を求めて札幌へ出かけた。お店のイメージ作りの照明器具や雑貨を求めて千歳までも足を伸ばした。カズさんとナベくん(彼も「北の住まい」での同僚/現「竹八」のシェフ)、健在だったカズさんのお父さんは慣れない大工仕事で、カウターのレンガを積んだり壁を塗ったり床をはがしたり埃まみれでお店を作り上げた。papaは看板やサイン、オープン告知のDM、HP、ショップカード、メニュー、ets。思いつくものは何でも作った。
 
「お野菜いっぱいの小さなレストラン=bilancia」。やっとの思いでこぎつけたOPENだったと思う。6年前の4月だ。真摯にお料理と向き合うカズさん。何と言っても飲食店は「味」なのだと思う。カズさんのお料理を始めて頂いた人は、皆、papaと同様に「初めてのやさしい味」を感じるのだろう。ファンがファンを呼んでリピーターになってゆくのだ。
 
「そろそろもう少し広い店に、、、」そんな想いがカズさんにもあったのだと思う。カズさん:「たなかさん。一緒に見てほしい物件があるんです。」と。花咲町の「きりんビル」。新しいきれいなビルの2F。ギャラリースペースが併設されていていろんなことができそうだ。カズさんの「今までできなかったこと。」が広がっていきそうな予感。とてもいい出会いだと思う。
 
6月14日(木)11:00!花咲町 bilancia ちょっと広くなってOPENです。
 
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