デザイナーを長くやってきて、その時その時に感じたこと。強く思ったこと。人との出会い。
体の中心からデザインが抜けない。そんな自分「papasdesign」は、こんなひとつ一つの「素(もと)」の積み重ねだったかもしれない。
ちょっとパクって「ほぼ週刊−パパスデザインの素」おたのしみに。
一年経って(2018年10月15日現在)、次回からはもうちょっとゆっくりのペースでUPしてゆきます。
2018.10.15 第52話
ダーマトグラフ。
細いクレヨンのような?糸を引っ張って、クルクルクルって皮を向いて芯を出してゆく、あのペンシル。三菱DERMATOGRAPH。「パパスデザインの素」のイラストはこれで描いてる。何話かは写真をデジタル加工したものを使ったが、やはり---Read more
2018.10.8 第51話
北欧出張。
デンマーク、スウェーデン、フィンランド。デンマークはコペンの空港発着のみだが一応、北欧3カ国の出張。アメリカ、ロシア出張から5年経っていたが、この北欧で見て感じたことが、今の自分の「Creation=創造」に強く影響している---Read more
2018.10.1 第50話
アメリカ出張。
「たなか!アメリカに行ってらっしゃい!」突然の出張命令だった。前職場で、アメリカの木材を使い始めて、3年ほど経っていた頃だ。思えば、今現在の物の見方や考え方に、3度の海外出張での経験が大きく影響していることは確かだと---Read more
2018.9.24 第49話
Aladdin ストーブ。
このストーブを初めて目にしたのはいつだったか。自分の記憶の奥底にず〜っとあったように思う。なんとも可愛いこのフォルムとブルーの炎を眺めながら記憶を辿ってみた。なんとなく蘇ってきたそのシーンは、小学2年生の4月(50年以上前---Read more
2018.9.17 第48話
明るい階段、明るい家庭。
住宅デザインプラン、4棟目は「リフォーム」のご相談に立ち会わせていただいた。築十数年で、まだ傷んでいるところはなさそうだが、「住みづらい」ところがいくつかあるとのこと。伺ってみると、1.玄関の広さの割に、二階への階段が---
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2018.9.10 第47話
住宅プランニング
住宅デザインプラン、3棟目。
昨年末から住宅のプランを依頼されるようになった。インテリアショップの外観リニューアルをお手伝いしたのがきっかけなのだが、ショップのオーナーの自宅---Read more
2018.9.3 第46話
Tomteくん
23話で少し書いたお話だが、ようやく嫁入り?(婿入り?)できそうな「トムテくん」です。お米が主作物の農家さん。「株式会社 ○○センター トムテ」。看板の製作を依頼され打ち合わせに伺うと、社名に「トムテ」をつけた由来をお聞かせいただ---Read more
2018.8.28 第45話
アカゲラ
コン!コン!コン!コン!コン!カン!カン!カン!カン!カン!「んっ?こら!やめろ〜!ドーン!」最近の朝、5:00頃のpapaの寝室。「またかよ〜!」papa宅はログハウスなのだが、この時期?キツツキ(アカゲラ)が壁を突くのだ。今年は---Read more
2018.8.20 第44話
すぐれものシリーズ
「ステンレスのワイングラス」
ガラスじゃないのに「ワイングラス」が正しいかどうかは?まあ置いといて、ステンレス製のワインカップだ。これがまた素晴らしい。単純に、お酒好きの---Read more
2018.8.13 第43話
すぐれものシリーズ「ふく井ホテル」
北海道帯広の「ふく井ホテル」。前職場の初期の頃からお世話になって、20年を超えたと思うが、ここのホテルは素晴らしい。20年前、最初に予約したのは電話だったと思うが、宿泊のフロントに行って名前を告げた。「はい。田中様、307号室でご---Read more
2018.8.6 第42話
すぐれものシリーズ「焼き台」
焼き台。単なるバーベキューコンロなのだが、これが素晴らしい!単なるではないのだ!papa家は、子供達が小さい頃からよくキャンプに出かけた。野に山に湖に川に海に、、、。当然、BBQコンロを持って行くのだが、使用頻度の割にすぐダメに---Read more
2018.7.30 第41話
風を感じろ!
イラストはヨットマストの風向計。
「風は呼吸しているからね!」先日、友人に誘われてヨットの舵を握った時の船長の言葉だ。「風の息づかいを感じろ!」と。いい言葉だと思った。---Read more
2018.7.23 第40話
instinct(直感)
Deni’s Movie 第二弾のタイトル。第一弾は、respect(尊敬・敬意)だったが、、、。このことでも、ヨコさんの変化が感じ取れる。Deniはドッグサービスのショップ。フード、24Hホテル、トリミング、しつけ。犬だけでな---Read more
2018.7.16 第39話
木の家に住みたいと、、、。
木の家に住みたいと思った。本物の木の家で子供たちを育てたいと思った。25年前のことだ。カヌーを始めた頃、日本の護岸工事、特に都市部の河川護岸は完璧に整っていた。いわゆる三面張。川に入ってみると左右の壁、酷いところは川底までコン
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2018.7.9 第38話
海は川、川は森、森は木だ。
18年前になるが、ロシアに出張に行ったことがある。前職場でお付き合いがあった在京の会社のお誘いだった。都内を中心に「安全な食」を宅配で提供する会社だが、家庭の中の道具にも「安全と安心」を求めて、無垢材でオイルフィニッシュの家具---Read more
2018.7.2 第37話
歪みはいけない。
歪みはいけない。根性も、デザインも、骨盤も。(笑)左膝が痛かった。発端は、GW明けの春山スキー。融解と凍結を繰り返す、ガリガリの春山に週に何度も通って無理をしたのが原因だ。痛みが出た時点で少し休息をとればよかったのに、雪が解---Read more
2018.6.25 第36話
銀のすず
mamaが所属する「親と子どもたちにクラシック音楽を楽しんでもらいたい。」と活動する「4人グループ」。モーツァルトのオペラ「魔笛」の中の幸せを呼ぶ「銀のすず」からとったらしい。小さなコンサート活動なのだが、そんなチャンスが少ない---Read more
2018.6.18 第35話
晴れの日は、日光浴。
数年前からになるが、6月の晴れの日は近くの公園で日光浴をしている。ま〜、真夏になる前の、せいぜい3〜4回なのだが、太陽さんのエネルギーを吸収しておこうかなと。海辺でもないし「おじさん」だし、人さまにご迷惑をかけてはいけない---Read more
2018.6.11 第34話
bilanciaのメイン看板修復
bilancia花咲町メイン看板の修復後(写真)。カズさん:「たなかさ〜ん。看板、バラバラになって剥がれてくるんです。」papa:「あ〜〜、かなり木が痩せたね。なるほど。大丈夫!パーツを全部外して組み直すね。営業時間も消えているから、---Read more
2018.6.4 第33話
bilancia 花咲町に移転オープン
bilancia(イタリアンレストランビランチャ)が豊岡から花咲町に移転します。
オーナーシェフの「カズさん」とは、前職場「北の住まい設計社」の同僚だ。papaはデザイン室。カズさんはカフェのシェフ。---Read more
2018.5.28 第32話
O氏邸完成&外構出張「其の2」
雨の中の「石集め」からだった。泣
ま〜〜その前に、まずは、と、一通り完成したお家を見せていただき、あらためて「田中の我儘言い放題」によくぞここまで、形にして頂いたな〜〜と感謝感激雨霰なのだ。笑---Read more
2018.5.21 第31話
鳥取O氏邸完成&外構お手伝い出張
鳥取のO氏邸が完成した。
お世話になった工務店さん、大工さん、左官屋さん、建具屋さん、ご近所さんをお招きして「完成パーティ」なるものを催すとのお知らせが、O氏からあったので、papasも押しかけることにした。papasはデザインプランを描いただけ。平面立面を1/100で---Read more
2018.5.14 第30話
晴降雨読。
晴耕雨読?晴降雨読?ちょっと苦しいが、晴に滑降し雨に読む。晴そうならスキーに行って雨模様なら仕事をしようと。いう訳だ。
F氏からのメセージ。「F氏:7日か8日、山に行きませんか?」「パパ:いいですね〜!」---Read more
2018.5.7 第29話
キトピロの季節。
秘密ひみつの山あい。(papaの自宅から車で20分ほどの里山)綺麗な沢水の流れ。その対岸の南斜面、ガレ場、熊笹の葉がなくなるところ。papaの「キトピロ畑」がある。別名、ギョウジャニンニク。アイヌネギとも。20年ほど前に見つけた場所なのだが、---Read more
2018.4.30 第28話
晴れ時々、木工職人。
丸ノコ、電動ドリル、振動ドリル、ハンマードリル、グラインダー、ジグソー、オビットサンダー、電動カンナ、トリマー。電動工具は大体揃っている。ログハウスに住むことになって、いろいろと手作りした。二十数年前からかな。家具メーカーにデザイナーとして在籍---Read more
2018.4.23 第27話
もうちょっとだけ。のこころ。
先週の日曜日。16:00
ママ:「パパぁ〜〜!!下水詰まってる〜〜!」
パパ:「なにぃ〜〜〜〜〜!」
洗面台の下、逆流した水が床を濡らしている。排水管が詰まったのだ。---Read more
2018.4.16 第26話
papaの「だいじ」をピッカピカに。
バカラオールドファッションアルクール。
パパのだいじなロックグラス。パパは毎晩お酒を飲みます。まずは、ウィスキーのロック。毎日なのであまり高価ではない白角。本日の仕事を終えて、2Fのオフィスから降りてきて、〆に。夕日を見ながら、TVを見ながら---Read more
2018.4.9 第25話
大切なものには「お名前」を。
先週描いた手帳の絵は、じつは二代目。
初代は、もう少しシンプルで赤茶の革のものだった。周りが黒ばっかりだったものだから「少しはずした」色にした。リングも小さめの18mm(現在は30mm)でその分厚みもなく、楚々としていた。---Read more
2018.4.2 第24話
システム手帳日記
またまた、古〜〜いお話。26年前の3月。
1992年、旭川西武広告制作室VISION。チームとしての社員表彰を受けた。確か、日本百貨店協議会での広告賞をいただいたことでの社内表彰だったと思う。まぁ〜、「持ち回り」的
---Read more
2018.3.26 第23話
チェンソーアート
アートというほどではないけれど、オブジェを作ってる?作り始めたというという方が正しいか。先週末、丸太をチェンソーで荒取りし始めたばかりなのだ。デスクワークへの影響も考えて、一回の作業時間は、1時間くらいにしておいたほうがよさそうだが、---Read more
2018.3.19 第22話
デザインの体幹
トレーニングジムに通ってる。ジムといっても市民体育館のウォームアップコーナーといったところだが、MATRIXのマシーンがずらりと並んでいる。トレッドミル(ランニングマシーン)、クロストレーナー、バイクもアップライトにリカンベント。さらに、---Read more
2018.3.12 第21話
たなかぴあの教室
ゆうちゃん(田中家の次女)が、小学校2年生の時に描いたイラストと文字。papa宅は、子供たちに「ゲーム」を与えなかったので、何か「ゲーム的な」遊びは、Mac-PC(Power Mac 7100)を触っていた。当時のMacは、すぐにフリーズするし---Read more
2018.3.5 第20話
家を創ることになってしまった。
O氏:「もしもし〜。高台の上に公園がありましてね〜。そのすぐ下に、海が見える土地があるんですよ〜。右手の下方には川があって、すごく見晴らしのいいところなんですね〜。」(さらに)O氏:「それでね〜〜、たなかさんに家の絵を描いて頂けないかな〜っと思いまして。
---Read more
2018.2.26 第19話
永く使う。
特にそうしようと思い描いていたわけではないのだが、最近気がつくと、身の回りのほとんどの道具が年を重ねている。〝古い〟のではない〝時を経ている〟のだ。tamtam:「papa、、、そのパーツはもう製造されていませんね。だ〜〜いぶ前に廃番です。」---Read more
2018.2.19 第18話
蕎麦屋で一杯。
店主:「いらっしゃい!」パパ:「焼き海苔と板わさ。お銚子一本、冷やで。それと、天ざる。天ぷらを先にいただいて、蕎麦はあとでお願いできますか。」店主:「あいよ!」
北海道では、まして昼間っから蕎麦屋で酒(まして日本酒)を---Read more
2018.2.12 第17話
点打ち
「そこかな〜!」「もう少し下だな!」「小さすぎる!」「駄目だな!」デザインを学び始めた頃、授業の中で〝点打ち〟という、作業?トレーニング?学習?があった。矢萩喜從郎という桑沢デザイン研究所出身の先生の授業なのだが、---Read more
2018.2.5 第16話
衣食住遊休知美健安保
西武流通グループ(後のセゾングループ)が一番元気だった頃、堤(つつみ)総帥が提唱した言葉だ。人が生きてゆくための三大要素、衣食住に加えて、遊・休・知・美・健・安・保。字のごとくなのだが、この全ての価値観において、---Read more
2018.1.29 第15話
農家さんの仕事がしたい
農家さん、漁師さん、森や木に携わる人。一次産業の仕事をもっとしたい。もちろん、papaがその仕事を。ということではなく「デザイン」でもっと関わってゆきたいということ。今までもそういう仕事がなかったわけではないが、その多くは---Read more
2018.1.22 第14話
Telemarkski - つづき
つづきを書く気は無かった。「俺たちは自由だ〜〜〜!」で始まったはずなので、あとはご自由に。というつもりだったのだが、翌日の三段山クラブの「ぴっぷナイター練習会」なるもので、一緒にリフトに乗る相手を間違えた。オオニシ君だ。---Read more
2018.1.15 第13話
Telemarkskiにはまって30年
映画「私をスキーに連れてって」の年(1987年)ミハーだったpapaは、スキーを新調した。
3歳からスキーを履いて、高校卒業まで、毎冬、当然のごとくスキー場に通っていたが、その当たり前の「冬の---Read more
2018.1.8 第12話
Mac 撃沈からの完全復活
わかる人にはわかる?わからない人には「まったく、ちんぷんかんぷん」なお話ですが、、、。いやぁ〜〜!参りました。1995年に初めてMac購入以来、最大の危機でした。だが、おかげさまで、ようやく脱出、ふぅ〜〜〜(笑)---Read more
2018.1.1 第11話
利休にたずねよ
あけましておめでとうございます。今年も「パパスデザインの素」よろしくご笑読のほどお願い申し上げます。
年の暮れに、一本の映画を見た。「利休にたずねよ」。少し時間が空いて「気晴らしに。」と何気なく---Read more
2017.12.25 第10話
ナカガワ部長が来た。
窓際で先輩クリエーターたちの会話。「ナカガワさん、最近いらっしゃらないですね。」「そろそろじゃないですか。」西武旭川店広告制作室VISIONの12月半ば過ぎ(でも23年ほど前、バブルの頃)の話だ。このVISIONのクリエーターは---Read more
2017.12.18 第9話
年賀状、考。
左手の人差し指、第一関節あたりがしびれている。もう、50年にもなる。10才の冬、今頃だと思うが、彫刻刀でひどく切った古傷だ。骨まで達したのを覚えている。そう、年賀状の版画を彫っていたのだ。ゴム版を使えばいいものを、木版にこだわって---Read more
2017.12.11 第8話
不浄の右手、無垢なる左手。
インドでは「不浄の左手」というらしいが、パパは逆だ。パパの右手は邪悪だ。(笑)いや、小慣れてしまったと言えばいいのか?60年もの間利き手として世間慣れしてしまったのだから当然なのか。箸を持つのも、ペンを持つのも、歯磨きも、お尻を---Read more
2017.12.4 第7話
スズメバチ保険ロケ
野外撮影(ロケ)にはよく出かけた。あらかじめロケハンで決めていた場所で撮影するのだが、スタジオ撮影に比べてリスクも高くなる。今のようにスマホで15〜30分後のお天気を予測する術などあるはずもなく、雨風や陽の出方も運次第、モデルは日帰り---Read more
2017.11.27 第6話
PARCOよりジャガイモ
VISIONのメンバーはみな優秀だった。特にディレクターのU田さんの才能は突出していたように思う。「どうしてこんなことが思いつくのか?」発想力、考え出す力、アイディアを導き出すための道筋の作り方は〝彼独自のもの〟なのだと〝当時〟は思って---Read more
2017.11.20 第5話
Deniさんのカレンダー
Deni(Natural Dog Care Service)さんのお仕事をさせて頂いている。ロゴマークから始まりホームページも立ち上げ、よこさん(オーナー)が更新している。人と犬との関係をいつも真剣に考えている人だ。そんな中での来年のカレンダーの打合せ--Read more
2017.11.13 第4話
アロハday
やんちゃ?だったのか?演じていたのか?
いや!「普通」であることを意識的に避けていたと言った方が正しいかもしれない。旭川西武広告制作室VISIONのメンバーもそんなだった。「たなか君!クリエーターは自由な発想を持ってなくてはいけない--Read more
2017.11.6 第3話
あいちゃん(長女)の新入学内祝い
「ともだち100人できるかっな〜」って、狭い家の中をスキップしながらあいちゃんが歌ってるのだ。たなか家の長女のあいちゃんが新一年生にご入学なのだ。地元旭川の親戚はもちろんのこと。本家京都や関東から、父方母方のおじさまおばさま方から、--Read more
2017.10.30 第2話
チャップリンのモダンタイムス
デザインの道に進むことを決意したが、美術大学を受ける準備はまったくしてない。当時(40〜50年前)の美術系の大学に進むには、高校に入学すると同時か入学前から石膏デッサンはじめ、美大受験のための「塾」に通うのが--Read more
2017.10.23 第1話
福田繁雄(ふくだしげお)作品集
小さなとき(小学校低学年)からポスター展などでは「賞」をもらっていたが、それがデザイナーを目指したきっかけな訳は無く、父親の「法治国家なのだから法学部に行きなさい」とか言う個人主義的論理に対して、何となく探していた「自分は何が--Read more